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†=† GOTH[ゴス]夜の章 (乙一) †=†

 最近ずっと本から遠ざかっていたのですが、最近出張等の長距離移動が多いので読書をする機会が増えて来ました。読書と言ってもハードカバーや新書タイプの長編小説ではなく、文庫サイズの小編小説を好んで読みます。ジャンルとしてはやはり推理小説(ミステリ)が多いですね。最近は本格的な推理小説よりも、読者を惑わして最後に種明かしをするライトミステリが気に入っています。

 今回感想を書かせて頂く、この『GOTH[ゴス]夜の章』は本書の解説で作者も述べていますが、本格的な推理小説とは異なってライトノベル(漫画のような小説)感覚で書かれた小説で、不思議なストーリーにミステリの推理要素をエッセンスとして加えたような、そんな雰囲気の小説です。

 基本的に種が解ってしまうような”ネタばらし”はしないので、この小説を読んだ事の無い方も気楽に読んで頂けると嬉しいです。

 それでは、本編の感想をどうぞ……▼
 この『GOTH[ゴス]』は主人公を同一にしたオムニバス形式の小説で、『夜の章』『僕の章』の2冊上下巻での刊行となっていて、私は予備知識も全くなしに作者(乙一)の名前でこの本を選びました。乙一さんの小説は弟から紹介されて何冊か読んだ事があり、その不思議な世界観(設定)が醸し出す乙一ワールドに共感を覚えて以来、気にしている作家の一人です。

 しかし、この本の世界観は他の小説とは少し趣向を変えており、普通の感覚からすると『異常者』と思える人間達が織り成すドラマを淡々と読ませると言う形となっています。

 主人公の”僕”はどこにでも居そうな父母妹の4人で暮らす男子高校生です。ただ少し違うのは、”僕”は「他人の死体(特に猟奇殺人による)を眺める」のが趣味と言う、普通の人間から一線を画した性質を持っている事です。この「普通では有り得ない」設定をすんなりと読者に馴染ませたのは、”僕”だけの功績ではありません。

 ”僕”に寄り添うように存在する”森野夜”と言う少女(同級生)は、腰まで届こうかと言う長いストレートの黒髪、透き通るような白い肌と共に触れば折れてしまいそうな肢体、他人を寄せ付けない神秘的な雰囲気を身に纏う、そんな特徴を持っています。そして、彼女もまた”僕”と同じ「死体観察」と言う趣味を持っています。

 この異常者二人が同じような性質を持つ人間……連続殺人鬼であったり、猟奇殺人犯であったりします……と心ならずも接点を持ち、事件に巻き込まれていくと言う形でストーリーが進みます。大まかな流れはどの話も同じなのですが、毎回違う書き方がされており、”僕”の視点だったり、犯人の視点だったり、被害者の視点だったり、ストーリーの見せ方が変わるのが読者を飽きさせません。

 そこに「謎解きの要素」が加わる事で、このストーリーにアクセントを出しています。後半で謎が解かれる時に、犯人の心理や”僕”の事件への関わりが明確になり、それまで奥歯に物が挟まったような引っ掛かりを感じながら読んでいた読者に光明を見せてくれるわけです。それは本格ミステリのような明快な謎ではなかったりする時がありますが、「あ、そう言う事だったんだ」と読者を説得させるには十分なのです。

 そのまま読めば単に異常者の独白のようなストーリーに見えますが、”僕”と”森野夜”の関わりと言うエッセンスで一つの物語として完結(意味を成す)するストーリーに私は他の本格推理小説に負けない爽快感(満足感)を得る事が出来ました。一風変わったミステリですが、ライトノベル感覚で読めるので興味がある方は一度手に取ってみて下さいね。


※初「読書感想」です。感想と言うより「解説」のような気もしますが、後編である『僕の章』ではもう少し感想的な部分も増やしてみたいと思います。長文に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。家が近い方はお貸しするので、気軽に声を掛けて下さいね。(笑)
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